はじめに
こんにちは。久しぶりのkazuminです。日々の悩み事を書いてみますね。私が勤務している地域密着型デイサービスでは、ほとんどの利用者様が認知症を抱えていらっしゃいます。きめ細やかな個別ケアを目標としていますが、日々、職員が直面している課題があります。それは、利用者様お一人おひとりの認知症状や心理状況が違うため、「対応の正解」がその方によって異なり、職員間で戸惑いが生じていることです。
職員が感じる「対応のズレ」とは
最も難しさを感じるのは、私たち職員が良かれと思って行っている対応と、利用者様ご自身が本当に考えていたり、望んでいたりすることとの間に、かなりの違い(ズレ)が生じていると感じる点です。
例えば、安全のために誘導した行動が、利用者様にとっては「自由を制限された」「自分でできるのに…」と感じられているかもしれません。この「ズレ」は、日常のさまざまな場面で発生し、対応の難しさを増しています。
ケアマネジャー・ご家族との意見の相違
さらに、ケアマネジャー様からのご意見や、ご家族様が望むケアの方向性についても、私たち職員が現場で感じる「利用者様の真のニーズ」と異なる場合があります。
特に、利用者様やご家族様は、ケアマネジャー様からの意見を尊重し、取り入れることが多いようです。もちろん、専門職としての意見は重要ですが、現場で日々接している職員の感覚との間で、どのようにバランスを取るかが大きな課題となっています。
「ズレ」を埋めるための基本姿勢:常にその方に寄り添う
この複数の意見の相違(職員 vs 利用者様、職員 vs ケアマネジャー・ご家族)がある中で、私たちが常に立ち返るべき基本は一つです。
それは、「常に、その方の心に寄り添って対応していくこと」です。
認知症のケアにおいては、「正しい対応」よりも「その方が安心できる対応」が何よりも大切です。
• 利用者様の視点に立つ: なぜこの行動をとるのか、何を求めているのか、認知症の症状だけではなく、その方の過去の生活や感情を想像する努力が必要です。
• 個別対応の徹底: マニュアル通りの一律の対応ではなく、その方のその時の状況に合わせた柔軟な対応を心がけることが、職員間の戸惑いを解消する鍵にもなります。
• 多職種・ご家族との対話: 現場の具体的な状況や利用者様の細かな変化を定期的に共有し、ケアマネジャー様やご家族様との間で「目指すケアのゴール」をすり合わせる努力が不可欠です。
さいごに
認知症ケアに「完璧な正解」はありません。しかし、この「対応のズレ」を課題として認識し、日々、職員一同で利用者様お一人おひとりに真摯に向き合い続けることが、地域密着型デイサービスの責務だと感じています。
利用者様が安心して、自分らしく過ごせる場所を提供できるよう、これからもケアの質の向上に努めてまいります。



